JAL成田~コナ直行便8月から復活!!!!

皆さ~ん、暗いニュースが多かった中で嬉しいニュースが飛び込んできましたね。
まだホノルル便が完全復活していない中で、コナ直行便は夏は無理かもしれないとの予想が多かったのですが、8月から週3便ではありますが運行が決定いたしました!
おめでたいですね。コナはもちろんハワイ島愛に満ちた日本の方たちにも大きなニュースとなっています。少しずつハワイ島への渡航のハードルが下がって来ましたね。
6月から帰国後の空港での検査も廃止になります。
残るはハワイで帰国前に受けるPCR検査ですね。これが無くなれば完璧です。

JALは1996年6月に成田~コナ~ホノルルという当時のツアーに合わせた運行でスタートしました。当時はホノルル滞在のついでに離島に行こう的な感覚でした。なので成田を出てコナに直行し、コナから国内線としてホノルルに飛び、その後ホノルル~成田便になるというスタイルでした。コナで人が降りた後に入れ替わるようにコナを楽しんだ人たちが乗り込みホノルルに向かい、ホノルルで宿泊して最後のお買い物をして帰国というパターンですね。

しかし、ハワイ島のデカさはホノルルのついでに来るには手に負えません。ホノルル3泊コナ2泊や、ホノルル4泊コナ2泊というようなツアーが多かったです。本当は逆じゃないと無理なんですね。私はホノルルでも11年ガイドをしていましたが、最も長いツアーがサークルアイランド(島一周ツアー)で走行距離は170km程度でした。ハワイ島は火山ツアーで400kmですので移動距離が全く違います。何しろハワイ島はオアフ島の7倍の面積があります。ハワイ島以外の島を全部かき集めてもまだハワイ島のほうが大きいんです。

そんなビッグアイランドに2泊では一日しかツアーにいけませんので、あそこも行きたいここも行きたいという方は消化不良で後ろ髪惹かれて帰ることになります。途中からJALの子会社のJALWEYSの運行に変更になり乗務員もタイなどの外国人が主体でした。初期はまだ日本語の能力も低く、食事の時にこんな会話をした思い出があります。

写真提供/Dreambits

CA:「ビーフ、チキンとっち?」
私:「ビーフ」
CA:「ビーフ無い、チキンOK?」
なら聞くなよと思いましたが私も英語が不自由なので人のことは言えないので「OK」と答えましたけどね。ビーフがないという想定の練習をしていなかったんでしょうね。しかも語り口は欧陽菲菲(オーヤンフィーフィー)さん口調。その数年後にコナ便に乗った時は皆さん流暢な日本語を話し、笑顔で対応していました。笑顔大事ですよね。
一時期JALはハワイ、グアム、サイパン、バリ、オーストラリアにReso’chaという環太平洋楽園計画の名のもとに「乗った時からリゾート気分」というコンセプトで特別塗装機を飛ばしていました。始まった当時は3色の特別塗装機がありました。(途中からJALwaysに引き継がれて運航)下の写真はホノルル空港の写真ですが、右がJALで左がJALwaysの機材です。

いずれもハワイ固有の’I’iwi/イイヴィ(ベニハワイミツスイ)という赤くて美しい鳥が描かれています。ホノルルにしか行ったことがない方はイイヴィを観たことがないと思いますの下に写真を載せておきますね。花の蜜を主食にしていて、くちばしは長くカーブしていますが、この角度はハワイ固有の花とピタリとマッチします。

写真提供/Dreambits

ボーイング747から少し小さなマクダネル・ダグラスのDC10に変更になりました。リゾッチャも終了し普通のJALカラーになりました。

写真提供/Dreambits

この頃は階段のタラップでした。現在は車いす対応のスロープになっています。

そんなJALの運行形態も14年後に経営破綻という大事件により運休状態になりました。我々コナ住民はJALに対して署名活動を行ったりラブコールを送り続けました。JALも心の中ではせっかく育てたコナ直行便を飛ばしたかったそうです。しかし再生機構の管理の元、赤字路線は全て廃止または運休にして経営体力をつけるまではお許しも出なかったことでしょう。再生機構から経営がJALに戻されてしばらく経った時に念願のコナ直行便が復活しました。JALのコナ便が復活する前の2016年12月21日にハワイアン航空が羽田~コナ直行便を就航させました。これもJALのコナ便復活を後押ししたのかもしれませんね。

2017年9月に今度はホノルルに経由しない正真正銘 成田~コナ便として復活しました。機材も変わりボーイング767になりました。

これによりホノルルに寄る必要がなくなり、ビッグアイランドファンたちは無駄な時間を費やさずにハワイ島を時間の限りエンジョイできるようになりました。事前に知り合いのJALのそこそこ上の方に何度もコナ便復活しないんですか?と訪ねましたがさすが、愛社精神の塊の一流企業の方は「そんな話はないですね」と直前まで言っていました。突然の直行便復活のニュースを聞きその方に連絡したら機密保持で言えなくてすみませんと言われました。

写真提供/Dreambits

コナ空港は国際線はカナダなどもあるのですが、カナダと米国はそれぞれ出国地で入国審査を済ませられるので、コナに到着した際は入国審査も税関も通る必要がありません。そういう意味では国際線扱いの便はJALの直行便だけでした。コナ空港には入国審査や税関のあるいわゆる国際線ターミナルが無かったため、到着した乗客はタラップで地上に降り立ちサーカス小屋のようなテント張りの仮設の建物に案内されていました。

写真提供/Dreambits

下の写真が仮設の国際線ターミナル?です。どうみてもサーカス開園!という雰囲気ですね。今はなきアロハ航空が地上員としてJALをサポートしていました。

そんな直行便もコロナによって2020年3月29日より運休が決定してしまいました。その後のハワイ島の観光業は壊滅状態となりました。私の良き友人のポハク西田くんの会社をはじめ数社が廃業に追い込まれました。マウナケア山頂サンセット&星空ツアーを催行する会社も現在英語のツアーのみになってしまいました。日本人が戻ってきた時にどうなるかはわかりませんが、英語のツアーに行ってしまうとなかなか日本人のツアーに戻れないという現実があります。ツアー代金も英語のツアーは高いですし、チップの有無もかなり大きいです。10人アメリカ人を乗せたら$250~300程度のチップを手にしますので、月にするとかなりの収入の違いになります。まあそういった事情からどうなるか分かりませんが、日本人向けのツアーが戻ってきてほしいですね。

私もさすがに2年近く収入を絶たれた時点で廃業を視野に入れて考えるよになりました。しかし一部のガイドとお客様からの続けてくださいという要望に奮い立たされ継続することを決めました。そんな中、我が家の救いはKalaoa Garden B&B/カラオアガーデンB&Bの収入でした。2021年の年末から日本人向けだったものを本格的にアメリカ向けに販売し始めました。この宿のおかげでなんとかツアーを廃業せずに済んでいるという感じです。

そんな苦しい中での超嬉しいニュースが今回の8月からの直行便の復活です。週3便で火曜、木曜、土曜日本出発で日付変更線の関係で同じく火曜、木曜、土曜コナ出発になります。9月1日以降の運行日は決定次第お知らせしますになっています。乗客の数で変更はあるのかはわかりませんが何とか毎日運行まで戻って欲しいですね。
JAL Big Island 成田-コナ線 運行再開

コナ空港はゲートがなく下から飛行機を見上げるアングルが航空ファンでなくても感動です。

8月からのコナ直行便は真新しい国際線ターミナルを利用できますよ。まだ私も入ったことがないのでどんな雰囲気なのかわかりませんが、降り立つお客様にいろいろと聞いてみたいと思います。

またJALと全面提携しているハワイアン航空は現在9月4日まで運休となっていますね。成田発着のJALと羽田発着のハワイアンが完全復活する日が早く来ると良いですね。
皆様のお越しを心よりお待ちしておりま~す!

和田タイチョー

4件のコメント

  1. 京都kiyoさん

    和田タイチョーこんにちは、12年前に夫と友人の還暦祝いでチャーターした京都のおばさんです。
    あの時は溶岩が道路を溶かしていくのが目の前で見られてタイチョーも興奮されていたのが思い出されます。
    今日8月6日京都新聞に和田タイチョーの記事が載っていて大変な中で頑張っておられるんだなととても嬉しく思いました。
    私はハワイ島が大好きで毎年何回も訪れていましたがコロナ禍で2019年2月以来行けていません。
    あの賑やかな京都生まれのポハク西田さんも廃業されたという記事を見て寂しい限りです。
    毎日ハリイカイのラナイで撮影した朝の景色の動画を観ながら帰国時のPCR検査が無くなる日をひたすら待っている状態です。
    円安物価高、燃油サーチャージ、ハワイは全てが高くなっているようですがハワイ島恋しさは募るばかりです。
    日本全国に私のようにハワイに行ける日を待ち焦がれている人たちが居ると思います。
    和田タイチョーにまたお会いできる日を楽しみに待っています。

    • WadaYoshiharu

      京都kiyoさん お返事が遅くなり申し訳ありません。
      12年前にチャーターでご案内させていただいたんですね。12年前というと2010年ということですね。
      もしかしたら私がアイナヌイアドベンチャーズを立ち上げる前のビッグアイランドクレストを仲間と共同経営していた頃のツアーですかね。
      2010年はカラパナ地区に溶岩が流れてきていて、家や道路を焼いていた頃と記憶しています。
      長い間溶岩を観てきていますが、道路が燃えるシーンは意外とレアなんです。溶岩の上に新しい溶岩が流れ来ると何も起きませんが、道路や人工物、木などにに流れ込むと燃え出して炎が出ますのでより衝撃的に思えます。
      共同通信さんの取材をい受けましたので、全国の地方紙に記事が出たようですね。京都新聞はじめ福井新聞、佐賀新聞、沖縄タイムスなど広範囲で紹介していただいたようです。ありがたいことです。

      コロナで2年半以上壊滅的な打撃を受けましたが、何とか会社を維持することができました。まだ給料を出せる状況ではないので無給でひたすら働いている状況です。それでも生きてるのでそれをバネにコロナ後の世界で頑張っていきたいと思います。アメリカの9%という恐ろしい物価高の中、燃料代のサーチャージの高騰、円安などの向かい風の中、来た方には損をさせないという気持ちで中身の濃いツアーをしていきますので、また機会がありましたらぜひハワイ島に遊びに来てください。
      今月には帰国前のPCR検査が条件付きでなくなりますのでハードルは一気に下がりましたしね。

  2. 橋本美由紀

    初めてお便りします。今朝偶然サタプラTVで拝見、ハワイ島に行ってタイチョー宅に滞在させて頂きツアーに参加したくなりました。
    若い時友達や家族と、そして娘とも何回かオアフ島には行った事がありますがハワイ島に行ったことはありません。機会があったらハワイ島に直行して自然をじっくり体験して帰りたいです。コロナ以降1度も海外には行っていませんが、円安とコロナが落ち着きましたら生きている間に1番行きたい所がハワイ島になりました。どうぞお元気で。

    • 和田タイチョー

      はじめまして、アイナヌイアドベンチャーズの和田タイチョーです。
      コメントありがとうございます♪
      またサタプラもご覧になって頂きありがとうございます。
      和田家では本日TV局から番組の画像が届くのでまだ観ていないんです。
      多くの方から番組良かったよと言われているので心配していませんが早く観てみたいです。

      私もオアフ島で11年過ごしましたが、オアフとはまた違ったハワイを感じられる島です。ホノルルは発展して便利ですが、ハワイ本来のアロハスピリッツやゆったりとした時間の流れが失われてしまい忙しい島という感じです。ハワイ島は人情味溢れる人が多く田舎の良さが残っています。自然でもハワイ本来の動植物がまだたくさん残されていて、絶滅に瀕したハワイ固有種にとって最後の砦という感じです。ハイビスカスやプルメリア、ヤシの木などの外来種ではない、人が来る前からこの島で生き続けてきた生き物に会える島です。
      次回は是非ハワイ島に遊びに来てください。圧倒的なパワーで訴えて来るハワイ島の鼓動を受け止めてください。
      お会いするのを楽しみにしております。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です